次々と生えてくる雑草。
塩を雑草にまくとすぐに枯れるため、除草剤よりも効果はてきめんです。
どのくらい、どうやってまくと効果があるのでしょうか。
そもそもなぜ塩が効くのかもシェアしたいと思います。
塩はどのくらい、どうやってまくと効果があるの?
塩の量
除草するための塩の量は、ほんの少量でとても効果があります。
目安としては50~100g/㎡くらいです。
最初は少なすぎると思う程度の量にし、少しずつ増やしていくのがおススメです。
塩をまいてから3日~1週間程度で効果が表れます。
いくら塩の量を増やしても、効果の出る時期は早まりません。
塩分が多い程、除草力は高くなりますが、とても注意が必要なので最後まで読んでくださいね。
塩をまく方法
使用する塩は何でも大丈夫です。
そのままでも、塩水でも効果があります。
まんべんなくまくためには塩水にします。
塩水の方がまきたいところにまくことができます。
濃度は3.4%(海水と同じくらい)から、5%くらいにします。
1~1.5Lの水に塩50gの割合です。
じょうろや霧吹きなどに入れて、ピンポイントで雑草にまいていきます。
塩をまいた後、すぐ雨が降ると除草効果が出にくくなるので、雨の前は避けましょう。
塩をまいたら3~4日程度で溶けていきます。
そのまま何も触れずにいると、1週間くらいで効果が出ます。
通常、2~3ヶ月ほど効果があり、とても便利なのですが、それくらい効果があるということは他への影響も大きく、注意が必要です。
大量にまくと、他の植物を枯らしたり、住居やご近所に被害が及ぶことがあります。
雑草に塩が効く理由は?
そもそも、塩が雑草に効くのはどうしてなのでしょうか。
それは、塩による浸透圧やイオンによる影響があるためです。
これを「浸透圧ストレス」「イオンストレス」と言います。
◆浸透圧ストレス
植物が根から水を吸い上げるのを妨害します。
光合成を低下させたり、葉細胞の乾きを引き起こしたりします。
◆イオンストレス
植物に吸収された塩分が代謝を妨げます。
そのため植物が枯れたり、成長を阻害されたりします。
塩のこのような働きが複合的に作用し、雑草を枯らすことができるのです。
塩をまく時の注意点
塩は土で分解されません。
そのため、土の中に残ると植物が生えなくなったり、今後、植えた植物も育ちにくくなったりします。
万が一、雨などでご近所に流出した時には、ご近所の庭や、畑、田んぼ、川や地下水などに被害が出ることがありますし、自宅やご近所の住宅の基礎となる鉄筋コンクリートや、配管に被害を生じさせる可能性も考えられます。
塩は手軽に使えますので、その手軽さ故に、あまりよく考えずに使ってしまいがちです。
市販されている除草剤よりも何倍もの注意が必要です。
除草剤は使用方法通りにすれば、塩よりも周囲への被害は少ないのです。
まとめ
雑草はどんな場所でもたくましく成長し、生命力の強いものです。
そんな雑草を簡単に枯らす塩は、雑草以外の植物にはさらに影響を及ぼします。
近くに育てている花や野菜、木などがあったら使用は控える方が賢明です。
また住居への影響、ご近所への配慮、などには細心の注意が必要です。
塩は手軽に使用できますし、除草効果が高いので、すぐに使いたくなります。
ですが塩はリスクも高いものです。
使用する際は慎重に、細心の注意を払いましょう。