赤ちゃんって、布団を掛けてもすぐに蹴ってはだけてしまう…。手足も冷たくなっているし、掛け直しても蹴るの繰り返し。一体どうしたら良いの!?と悩むパパママも多いのではないでしょうか?私もそんな時がありました。
赤ちゃんが布団を蹴ってしまう原因って何だろう?対策は?調べてみると、ちゃんと理由があることが分かりました。今回はその原因と対策をまとめたのでシェアします。
赤ちゃんが布団を蹴ってしまうことに悩んでいる方の参考になれば幸いです。
赤ちゃんが布団を蹴る理由は?
赤ちゃんは大人よりも体温が高い
赤ちゃんは大人が思っている以上に暑がりです。パパやママは日頃から赤ちゃんのために、服や布団、室温を調節していることでしょう。でも大人と赤ちゃんでは、ちょうど良いと感じる温度は違うということに気を付けなくてはなりません。
特に寒い時期は、冷えを気にして厚着にしてしまいがち。体温が高めの赤ちゃんは汗も沢山かくため、モコモコの服や布団だと熱がこもってしまいます。その熱を発散しようとして、布団を蹴ってしまうんですね。
もし赤ちゃんが布団をよく蹴ってしまうのなら、まずは室温が高すぎないか?服を着せすぎたり、布団を掛け過ぎていないかを確認してみましょう。
眠りが浅くなる時間が多い
赤ちゃんの眠りが浅いことも、布団を蹴ってしまう原因の1つ。人が眠る時は、浅い眠りのレム睡眠と深い眠りのノンレム睡眠を繰り返しています。赤ちゃんの場合、この浅い眠りと深い眠りの周期が大人に比べて短いのが特徴です。赤ちゃんは1日のうち眠っている時間が長く、その中で小刻みに浅い眠りの時間がやってきます。その時に、動いたり寝返りをうつことが多くなり、布団を蹴りやすくなるというワケです。
赤ちゃんが布団蹴る対策①部屋の環境を整えよう
赤ちゃんが布団を蹴る原因が分かったところで、今度は対策を見ていきましょう。まずは部屋の環境づくりから。そもそも赤ちゃんにとって、快適な部屋とはどのような状態でしょうか?
●夏季:室温26~28度 湿度50~60%
●冬季:室温20~23度 湿度50~60%
調べてみたところ、おおよその目安としてはこの位だそう。
特に冬季はエアコンを使うと、室内が乾燥してしまうため、加湿器を利用して湿度を保つことが大切です。また温度計や湿度計は、数値で部屋の状況を確認できる便利なアイテム。使う場合は、なるべく赤ちゃんのいる傍に置きましょう。
ただし、これらの数値はあくまでも目安であり、一番大切なのは赤ちゃん自身の様子です。赤ちゃんのお腹や背中、首を触って熱がこもっていたり、冷たくなっていないかを確認します。手足は外気に触れて変化しやすい部分のため、体幹を触る方がより状態が分かりやすいですよ。
赤ちゃんの様子に合わせて、部屋の環境も整えてあげて下さいね。
赤ちゃんが布団蹴る対策②着る肌着や服を見直そう
汗をかきやすく、熱がこもりやすい赤ちゃんには、通気性と吸湿性の良い素材がおススメです。中でも綿素材は通気性、吸湿性、保温性が優れており、1年中使えます。赤ちゃんの肌着を購入する時、ガーゼやスムース、天竺やパイル、フライスといった言葉を聞いたことはありませんか?これらは糸の編み方や太さが異なるだけで、全て綿素材。
ガーゼや天竺素材は通気性が良く、汗を吸収しやすいため暑い時期に、スムースやパイル素材は厚みのある生地で、寒い時期に暖かく着ることができます。
季節に合わせた素材の衣類を選んで、赤ちゃんが心地よく過ごせるようにしてあげましょう。
布団を蹴ってしまう赤ちゃんにミトンや靴下は使った方が良いの?
特に寒い季節は、赤ちゃんが布団を蹴って剥いでしまうと、冷えが気になってしまいますよね。そんな時にミトンや靴下を使えば、少しは冷え対策になるような気もします。実際にはどうなのでしょうか?
結論から言えば、使う必要はありません。手足が布団から出ていたり、冷えていた場合でも、そのままの状態で大丈夫なのです。なぜなら赤ちゃんは、手足で体温の調節をしているから。かえって手足をミトンや靴下で覆ってしまうと、熱がこもって暑くなってしまう原因に。手足が蒸れた状態のままになるのは、清潔面からも避けたいところです。
たとえ手足が冷えていても、体幹が温かければそのまま様子を見て大丈夫ですよ。
赤ちゃんが布団蹴る対策③布団を見直そう
布団で見直すポイントは、素材と軽さ、掛ける枚数です。素材は肌着と同じく、通気性や吸湿性の良いものを選ぶのが良いでしょう。赤ちゃん用布団の素材としてよく使われるのが、羽毛や綿、ポリエステル。下記に素材の違いを簡単にまとめました。
●羽毛:吸湿性や放湿性に優れている。軽くて暖かい点も特徴。洗える加工がしてある布団もある。
●綿 :通気性や吸湿性が良い。ただし放湿性は羽毛より劣る。天日干しをする必要がある。
●ポリエステル:軽くて丸洗いできるものが多い。ダニがつきにくいメリットあり。ただし吸湿性や
放湿性は劣るため、布団カバーの素材で工夫する必要がある。
それぞれにメリットとデメリットがありますので、赤ちゃんの状況に合わせて選びましょう。
また、掛ける布団の枚数にも注目してみて下さい。体が冷えそうだからと布団を掛け過ぎると、中で熱がこもりやすくなります。さらに赤ちゃんの顔に布団が掛かってしまった時に、自分で払いのけることが出来ずに苦しくなってしまう危険性も。もし布団を追加するなら、薄手の綿毛布やタオルケットで調節してあげましょう。
赤ちゃんの熱がこもると何がいけないの?
赤ちゃんが布団を蹴らないようにするには、熱がこもらないようにすることがポイントです。ですがそもそも熱がこもることが、なぜ良くないのでしょうか?赤ちゃんが暑くなって、布団を蹴ってしまうからだけではありません。一番の問題は、衣類や布団の着せすぎ、掛け過ぎによって赤ちゃんの放熱が妨げられ、「うつ熱」と言われる高体温になってしまう点です。うつ熱は乳幼児突然死症候群(SIDS)の原因と言われています。
布団を蹴ってしまうのは、暑いと感じている赤ちゃんからのサインです。早めに対策をしてあげましょう。
赤ちゃんが布団蹴る対策④困った時に使える便利アイテム
環境や衣類、布団を見直してみても、まだ赤ちゃんが布団を蹴ってしまう時におススメなのが、スリーパーや腹巻、レッグウォーマーです。
スリーパーはパジャマと布団の役割を掛け合わせたアイテムで、まさに着る布団。衣類の上から着せるため、赤ちゃんが布団をはだけてしまっても、体をしっかり覆って冷えを防いでくれます。
また腹巻は、特にお腹の冷えを防ぐのに有効です。赤ちゃんの肌に直接、または肌着の上につけてあげましょう。
もし足の冷えが気になるなら、レッグウォーマーを使うのも良いですね。ただし、足先は体温調節のために出しておくよう注意が必要です。
3つのアイテムは、どれも赤ちゃんに着せてあげるだけで良いという手軽さがポイント。また様々な素材のものがあり、1年中使うことができますよ。スリーパーと腹巻には形にも種類があります。季節や赤ちゃんの月齢に合わせて、選んであげましょう。
対策をしても布団を蹴ってしまう時はどうする?
色んな対策をしてみても、赤ちゃんが布団を蹴ってしまうのなら、無理に何度も布団を掛け直す必要はありません。そのまま様子を見るのも一つの手です。
赤ちゃんのお腹や背中、首筋を触ってみて、暑すぎたり冷え過ぎたりしていなければ、布団が掛かっていなくても大丈夫。気を付けるのは、手足の冷えよりも、お腹の冷えです。ですから、お腹の所だけ布団を軽く掛けてあげるのも良いですね。また外気温が下がって寒くなりやすい朝方だけは、きちんと布団を掛けてあげるようにするのも良いでしょう。
まとめ
赤ちゃんが布団を蹴ってしまうと、冷えてしまうのではないかと心配するパパママは多いようです。言葉で様子を伝えられない赤ちゃんだからこそ、大人が気を付けてあげたいですよね。
今回は、赤ちゃんが布団を蹴る原因と対策をお伝えしました。赤ちゃんによって状況は様々。その子にあった対策をとり、快適に眠ることができるように整えてあげましょう。
ちゃんと対策をしたら、あとはパパやママも気にし過ぎないことも大切。今しかない赤ちゃんとの生活を是非楽しんでくださいね。
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